生産コンプレックス

自伝

初めて新卒で働いた会社での業務は自社ブランドの営業と取引先のブランドの生産を行っていた。

生産の仕事はデザイナーと工場との間で納期やコストの管理から生地や付属の手配等をする仕事。

その時の会社では工場と直接やり取りする事は無く繊維商社に発注をしていた。

僕は基本的な知識がない状態で取引先の40代50代のベテランの方々と仕事をしていて、それが超キツくて、勉強不足で相手の言っている事も初めて聞く事ばかりだった。

吐きそうになるぐらい怒られたし、実際に吐いた。    自分が悪い。

取引先の人達の方が何倍も真剣に仕事していたんだ。

思い出したくないぐらい恥ずかしい毎日。それと同時にその人達を見てカッコいい、自分もそうなりたいと思った。

そこから生産に対しての憧れが強くなった。

別の会社で生産の仕事をする事になり、工場と直接やり取りが出来る事になった。

当時、社長の次に偉い方から若手は講習を受けさせてもらえたり、生地屋や加工場にも連れて行って頂けて、こういう事がやりたかったんだ。って凄く興奮した。

お金を頂いていたのに勉強をさせてもらった。

そのおかげ作る事だけは1人でも始める事が出来た。

そこで勤めている人達はマジで物作りのプロ集団。

実際にやってみて自分には向いていないと言う事が分かった。   

発注から納品までの時間がタイトで要領の良さが必要な事は僕には出来ない。 まあ しょうがない。

国内工場での量産はそれまで海外生産しか、した事なかったから1人でやる様になってから覚えた事が沢山あって、必要な事はやりながら覚えれば良いやぐらいの感覚。

その時は生産がやりたいと思って、実際にやった。   複雑な物こそ出来ないけど、そこにコンプレックスは今は無い。

割り切れる様になったというか。

良いか悪いか分からないけど。   

ある手札で戦うのもそれはそれで楽しい。

製品を見る時に複雑な縫製仕様であったり、紡績や染色、織り方の組み合わせで想像出来ない物を量産してるブランドの凄さが以前よりは分かる。

あそこのお店であのアイテム数千枚売れたみたいだよ。

そんな話が会社では常に飛び交っていてそのブランドやお店が素直にカッコいいと思って痺れた。

理由を調べて自分なりに分析。

多くの人がダサいとする様なブランドにも学ぶ事が沢山あるし、服とは関係ない物から勉強になる事は多い。

友達が何にも意図して言ってない事をすげー真理!と感銘を受けたりもする。

自分以外師匠。

誰かのリリックでそんなのあった気がするけどそれ。

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